ナミダと涙
am5:30
耳慣れない携帯のアラームで
目を覚ます。
『あ!お弁当』
鈍い体を起こすと
すでに長男は起きていた。
そう、今日は
長男の中学校の運動会。
お天気だ!
マイハズバンドに下三人を
志戸桶に送ってもらい
私は中学校で車を降ろしてもらう。
すでに開会式が始まっていた。
テントは集落ごとに張ってあり
京都で言う区民運動会みたいな
感じだった。
とりあえず、自分の集落の方へ
歩いて行く。
長男は大きいので
すぐに見つけることが出来る。
『あ!いたいた』
運動会では応援団というのがあり
長男は光栄にもその中に入れてもらっていたので
プログラム1のエール交換を
見るのを楽しみにしていた。
赤は白を
白は赤を
応援するのだ。
正直、大きな白い帽子でなければ
隠すことは出来なかっただろう。
胸が高ぶる訳でもないのに
私の頬は
こぼれおちるナミダで
いっぱいだった。
自分の子供だけに
感動しているのではなく
応援団のこどもたちの
純粋な何かが
私の胸をさらった。
何度ぬぐっても
ナミダは止まらない。
ほんの数分のエール交換
本当にステキだった。
走り行く子供たちは
本当にステキだった。
プログラム2の100メートル走にも
長男が出る。
この二つを見たら
帰ろうと思っていた。
準備のあいだ
涙が止まらなくて
ビデオ撮りのおじさんが
心配気に私を見ている。
おかしい。
ナミダは止まることを知らない。
そうこうしていると
長男が走り出した!
いつ見てもスカッとする。
こんなにスカッとすることは
ないくらい
気持ちのいい走りをする。
走り終えた長男に近づく。
『おかあちゃん、エール交換だけで
なんか泣いてしまった。。。』
『えっ!』
長男は私の顔を見て
驚いている。
『もう、帰るからね。がんばって』
長男とやっと言葉を交わし
ナミダが止まった。。。
席に戻って来た長男と友達に
また遭遇し手を振る。
振り返ると空は
最高にスカッとしていた。
結局、夏休み
毎日練習していた肝心の
応援団のメインは見ることは出来なかった。
でも、あの一瞬で
充分すぎるものを見せてもらった。
実は長男はお弁当を持って行ったが
友達は持って来ていなかった。
それは島では家族がほとんど参加し
一緒にシートでお弁当を食べるからだ。
長男は、1人で部室で
食べたようだ。
ちょっと、哀しくなった。
ちょっと、戸惑った。。。
小学生の娘も9/27の運動会で
1人でお弁当を開らげるのであろうか、、、
それは、あまりにも酷だ。。。
どうすれば良いんだろう。。。
島に来て
学校の行事など
今までと違うことが多く
戸惑うことも多く
本当にどうしたら良いのか
悩んでいます
せっかくの感動のナミダは
せつない涙に変わった。。。
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by twelveseventeen
| 2009-09-13 20:27